2010年10月09日

PRESSPOP GALLERY さんがつくっているもの


アレン・ギンズバーグ人形
ALLEN GINSBERG DOLL + CD BOX SET

アーサー・ラッセル1
アーサー・ラッセル1
Arthur Russell  "Ballad of the Lights"


TOUCH ANG GO
TOUCH AND GO THE COMPLETE FANZINES REPLICA BOX SET


これらはすべて、さわやかな孤独のうちに(真のインディペンデント精神ということだ!)世界をつなげるべく奮闘するプレスポップギャラリーさんがリリースするアイテムで、ワタシは片っ端からオーダー済。ご存じだった方は引き続き鋭意ご検討願うとして、ご存知なかった方は今ご存じになられたわけだけど、何だかとってもワクワクしませんか?ならばどうやってそのワクワクをつくり出してるのかという秘密が、やけに分厚くなったSweet Dreams #4でちょっとだけ種明かしされてるのでまずはそちらからドアを叩いてみてはいかがかなと。

4990377176SWEET DREAMS ISSUE#4
福田教雄 キャルビン・ジョンソン タラ・ジェイン・オニール
Sweet Dreams 2010-09-25

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2010年03月11日

ジョン・ルーリー ドローイング展 ”You Are Here” @ワタリウム美術館


ジョン・ルーリー
ワタリウム美術館

病気によって音楽や映画の現場からリタイアしていたことは知っていたし、現在は絵筆をとることで表現の手段としていることも知っていた。ただそれは、ワタシにとって80年代のそれなりのポップ・イコンであった彼の両翼をもがれた結果としての代替行為程度にしか正直言って思っていなかったから、こういうことになっていて少し吃驚したというかふらついたというか、だってバスキアなんかともつるんでた人だったんだもんなあと、何だかいろいろ熱っぽい気持が胸にこみあげてきてちょっと困ってしまったりした。それくらい彼の描いた絵にはしなやかな生気と確かな意志と軽やかな凄み、それに昔なじみの諧謔と皮肉とが込められていて、そして何より映画やジャケットのイメージから勝手にしつらえていたモノクロのイメージなど一瞬ではらうような深々とヴィヴィッドな色で溢れていた。こういう想いは彼にしたら余計で邪魔なだけかもしれないけれど、無力なうちに埋め立てられたインスピレーションの泉を以前とは違う方法で毎日少しずつ掘り返し、わずかでも湧き出した流れをつかまえて心に注ぎ、どんな花が咲いて実を結ぶのかも分からない新しい芽を育ててそうやって彼が気が遠くなるような歩みで丹精した美しい秩序を持つ庭の真ん中であたりを見渡している気分だった。でもね、こんな20年以上持ち続けてる面倒なバイアスなんかなくても、というかそんなものはない方が彼の絵はきれいにすっと入ってくる気がするし、それはやはり鬱屈でがんじがらめになってた頃に観た「ストレンジャー・ザン・パラダイス」で、口をすぼめて背中を丸め飄々と涼しい顔で屈託をやりすごして遁走してみせた彼の身のこなしそのものであって、想像を超えて困難な日々を経ながらもそれを手放さなかった彼が創り出した小さな奇跡の数々がワタリウムにつめこんであるから、ワタシは5月16日までにまだ何度かそれを見に行くつもりだし、気持が固まったらまたちょっと物欲系の無茶をするかもしれないなあと思ってる。お金の問題なんか小さい小さいと思わせるところがまた危ないんだけどもなあ。
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2008年03月28日

Robert Frank : The Complete Film Works


the americans


『アメリカンズ』初版の発行50周年を迎える今年から来年初頭にワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー・オブ・アートで開催される回顧展に併せていろいろとロバート・フランク関連のリリースがあるようで、中でもドイツのSteidlが進めているThe Robert Frank Projectの内容が突出していて、特にビデオ/フィルムのアーカイブを年代順に全て網羅して3年がかりで全10巻リリース予定のDVDセットが素晴らしい。当然のように「Pull My Daisy」や「Cocksucker Blues」も収録されてるし、『メイン・ストリートのならず者』のアルバム・カヴァーのメイキング・フィルムまで突っ込んでる。日本ではヴィデオ化すらされなかった「Candy Mountain」は是非とも日本語版DVDをリリースしてほしいんだけどなあ。

Volume 1−Spring 2008:
Pull My Daisy−28 minutes−1959
The Sin of Jesus−40 minutes−1961
Me and My Brother−85 minutes−1968

Volume 2−Spring 2008:
OK End Here−30 minutes−1963
Conversations in Vermont−26 minutes−1969
Liferaft Earth−37 minutes−1969

Volume 3−Spring 2008:
About Me: A Musical−35 minutes−1971
Keep Busy−38 minutes−1975
S-8 Stones Footage from Exile on Main St.−5 minutes−1971

Volume 4−Fall 2008:
[Cocksucker Blues−90 minutes−1972]
Life Dances On...−30 minutes−1980
Energy and How to Get It−28 minutes−1981

Volume 5−Spring 2009:
Home Improvements−30 minutes−1985
This Song for Jack−30 minutes−1983
Ginsberg/Corso Reading−Harry Smith-Herbert Hunck

Volume 6−Fall 2009:
Hunter−37 minutes−1989
C’est vrai (One Hour)−60 minutes−1990
Candy Mountain−91 minutes−1987

Volume 7−Spring 2010:
Run/New Order−4 1/2 minutes−1989
Last Supper−52 minutes−1992
Moving Pictures−30 minutes−1994

Volume 8−Fall 2010:
The Present−24 minutes−1996
Summer Cannibals/Patti Smith−4 minutes−1996
Flamingo−10 minutes−1996

Volume 9−Fall 2010:
What I Remember from my Visit (with Stieglitz)−7 minutes−1998
San Yu−27 minutes−2000
Fragments−5 minutes−2000

Volume 10−Fall 2010:
Paper Route−30 minutes−2002
The Tunnel−5 minutes−2005
True Story−30 minutes−2004
Egypt Δ 1995/96−2006

3865215254Robert Frank: The Complete Film Works: Conversations in Vermont, Liferaft Earth, Ok End Here
Robert Frank
Steidl 2008-04-30

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今のところamazonはVolume 2&3のみの予約受付中。様子見も兼ねてまずはVolum 1だけ買ってみようかと思ってるので、今しばらくは静観ということでとりあえず。

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2007年10月16日

Anders Petersen:Cafe Lehmitz @RATHOLE GALLERY


Anders Petersen
@RATHOLE GALLERY 2007 9/28〜11/2

トム・ウェイツのアルバム「RAIN DOGS」でカヴァーとして使われた写真を撮った人だと教えられて、ああそうなのかと思う程度、要するにこのアンデルス・ペーターセンという写真家について何も知らなかったのだけれど、これは本当に素晴らしい個展だった。1967年、二十歳そこそこのスウェーデンの若者がハンブルグの場末でカメラを抱えて彷徨した夜ごとを安酒場“Cafe Lehmitz”を舞台に焼き付けたモノクロームの覚え書き。何より印象的なのはこの酒場の外では一体どう生きているのか想像も難い真夜中の人々に向けたぼんやりと透明で均質な視線で、自分を投影するばかりのエゴや堕ちた高さあるいは流された距離を無邪気に愛でる下劣をこの写真家がどうやってかわしたのかは今のところまだ分からないのだけれど、おそらく自分は世界から孤立しなければならないという確信とそれを果たさねばという焦燥のない交ぜがこのフラットを削りだして、深夜の気高さを纏った人々をしてまるで鏡でも見るかのようにカメラを覗き込ませていたような気がする。その後でこのバランスがどのように変容していったのか辿っていく興味はとてもあるけれど、今のところはこの昂奮で疼いていればそれで充分といったところ。タニーさん、ありがとうございました。


Rain Dogs
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2007年08月14日

TREVOR BROWN MANIA VOL.09


trevor brown mania 09-1

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タコシェさん@中野ブロードウェイで開催中のトレヴァー・ブラウンフェアでMANIA VOL.09を購入。印刷・製本を作者本人が一人でこなす100部限定のマニアブックで、国内販売分40部はタコシェさんのみの取扱。ワタシのはNo.11。A5サイズ58ページのカラーブックとバッヂが3個。そしてカラーブック中に収められた絵の白黒ドローイング原画(サイン入り)が1枚セットになったBOX仕様。タコシェさん店内に展示されているのはやはりカラーブックに収められた油彩原画で、こちらも何点かを除いて購入可能。これはちょっと欲しいなあと思ったのが1点あったんだけど、衝動買いするには少しばかりハードル高かったもんで後ろ向きに保留。
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2007年08月11日

武部本一郎展〜紙芝居からSFアートまで〜永遠のヒーロー・ヒロインの世界


武部本一郎展
弥生美術館にて開催中

メカ、異形、そしてコスチュームのヒロイン。やはりこれらを取り込んだ作品が圧倒的に弾けている。柳柊二もそうだけど正統の下地に支えられたスキルによる画の巧さは当たり前のこととして、やはり散文を視覚化する際の妄想する能力が並はずれているのだけれど、それが暴走してしまわないのは原作世界を補完すると言うよりは決定づけてしまう力強さと同時に、読者の想像力の入り込む余地を残す繊細な抽象性を併せ持つバランスが絶妙だからなのだろうな。とは言うものの、偕成社版「ブナ屋敷の怪(名探偵ホームズ全集)」のカバーで苦悶の表情を浮かべて身をよじるように猛犬から逃げる貴婦人なぞは別角度からしたら艶めかしすぎたりもするわけで、多作の内にはこうした暴走なんぞもひっそり忍んでいるのでこの回顧展ではそんなところから突っついてみるのも一興かと。今回展示されていた原画の内でもしも1点のみ入手可能であるならば、これはもう迷わず「戦士ブラク対吸血双生児」を転がるようにお願いしたい!右の娘の靴が片方脱げ落ちている風情とか、もう武部先生ったら、という感じでたまらないのだ。思わずマーケットプレイスで探して文庫を注文してしまったじゃないか。
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2007年06月28日

「マルレーネ・デュマス/ブロークン・ホワイト」展@東京都現代美術館


Marlene Dumas Scarlett
東京都現代美術館

特に油彩で大判のポートレートの数々は腐敗が進んだデスマスクのように変色して輪郭が崩れているのだけれど、それを捉えているのは生の覆いを突き抜けていく画家の妄想なので、死の追体験を誘うと言うよりは、生死の境目を剥き出しにされて途方にくれるゾンビのそれに似た曖昧な生と濃密な死の感情がどれもこれも面白い。ただ、さして展示数が多いとも思えない中、アントン・コービンや荒木経惟等まで説明的に展示する必要があったのかなと思う。回顧展ならともかく、クロスオーヴァーやコンセプチュアル・アートとしての気配を伺わせるのはあまり得策じゃないんじゃない?まあ、タイトルにもなった『ブロークン・ホワイト』という作品自体が荒木経惟にインスパイアされて生み出されたものだし、荒木経惟をとっかかりに日本版にアレンジしたコンセプトということなんだとしたら少しもったいなくて、生々しくもファンタジックな表現主義というイメージがあった割には、あまり腹にズシンとこなくて少々物足りない感じ。ただの単行本でしかない図録も値段の割には中途半端な造りで、図録なんてもっと素っ気なくてなるべく大判の方がいいのになということで珍しく買わずじまい。
もう一つの目的の、常設展で特別公開されてる岡本太郎の「明日の神話」には度肝をぬかれたというかビビッた。一人の人間の頭の中から湧いて出たイメージとしてはあまりに壮絶過ぎて、こんなもんを頭の中に飼っていてよく発狂しないもんだなと、「天才」という使い勝手のいい言葉にすがるしかない小さくて凡な自分に安心しました正直。

マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイトマルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト
マルレーネ・デュマス 東京都現代美術館 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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2006年11月16日

「ボロボロ ドロドロ展〜帰ってきた日本のサブ・カルチャー」@ワタリウム美術館


ボロボロドロドロ展
ワタリウム美術館

水曜日は午後9時まで開館しているので帰りにちょっと寄ってみた。誰何に限らず屈託のないポップというのが今ひとつピンとこないので、河井美咲の展示は見てる間だけは面白いという感じ。もう一方のテイラー・マッキメンスはヒット。ぐずぐずの輪郭やドロドロと流れ出す”何か”を画自体はわりと暑苦しく描き込んでいるのだけれど、色使いがパステルなサイケといった感じなので奇妙な風通しの良さがとっても面白い。妄想がオーバーフローしたのか何ものかへの変容の途中なのか、いずれにしろその瞬間を立ちつくす佇まいがとても気に入って、コミックブック・スタイルの彼の作品集「the Drips(したたり)」を購入。

drips
Taylor Mckimens

その他にも両氏がキュレーターとなった「日米・ヘタうま&アンダーグランド・サミット展」と称した展示がB1のブックショップとカフェの壁に展開されてた。ちょうどこの日は「パンク&ビジュアルノイズ」グループというテーマでゲイリー・パンター、トレントン・ドイル・ハンコック、漫☆画太郎、ブライアン・チッペンデール、C.F.、根本敬、五木田智央、ジョー・グリロ、後藤友香等の作品が展示中。画太郎先生や根本敬あたりは日本のサブカルに造詣が深いというテイラー・マッキメンスのキュレーションだろうし、何となく彼のバックボーンも窺える感じ。ただ、ほとんどの作品が壁を見上げるように展示されていたので、もう少し見やすくしてもらえるとありがたかったかな。画太郎先生の生画を見る機会もあまり無いと思うし。ちなみにこのメンバーでの展示は11/23までなのでお早めに。
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2006年09月15日

Audrey Chihiro Kawasaki


Octgirls
"OctoGirls"
20"x13"on a 24"x18"sheet

Horn Girl
"HornGirl"
16"x11.5"on a 20"x16"sheet

Lydia
"lydia"
19"x19"

audrey kawasaki
LA在住の女性アーティストの作品。WIREDな風味から何からど真ん中のストライク過ぎる上に、それぞれが各100シートのジクレープリントで購入可能とのことで少しばかり身もだえ気味。3点で$420だから色々我慢すれば手が出ない金額じゃないなあ。あ、そもそも日本に送ってくれるんだろうか。メール送って聞いてみよう。でもいいよって言われたらオーダーしてしまいそうだし。画集なら躊躇しないんだけど、こっちに手を出すと後戻りできなくなりそうでちと怖い。既にいろいろと収拾がついてないのに…。
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2005年06月16日

レメディオス・バロ/Remedios Varo


rv1

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Cazadora de Astros / Catcher of Stars 1956

Webギャラリー

彼女を最初に知ったのは、ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』で口絵に使われていた
「大地のマントを刺繍する」
からで、精緻な筆で不穏な世界の成り立ちを描いたこの絵1枚でいっぺんに虜になってしまった。自ら或いは他者(世界)によって抑圧された感情とその解放を、透徹したリアリズムで精緻に描き込むというのが基本的なスタイルなのだが(かなり乱暴だけど)、錬金術的な機械装置を用いた作品群も幻想の強度が素晴らしく、1999年に伊勢丹美術館などで開催された回顧展では(3回通った)文字通り時の経つのも忘れて見入ってしまったのを思い出す。
関連書籍は現在入手不可なものが多くて恐縮なのだけれど、
・展覧会図録
・『レメディオス・バロ 予期せぬさすらい』ジャネット・A. カプラン/中野恵津子訳 リブロポート
・『アールヴィヴァン』32号「特集 レメディオス・バロ」
・『夢魔のレシピ―眠れぬ夜のための断片集』レメディオス バロ/野中雅代訳 工作舎
などが国内で刊行されていたはず(他にご存知の方がいらっしゃたら教えていただけるとありがたいです)。
今でも前出のピンチョンに加えて、マルケス『百年の孤独』のカバーで「螺旋の回廊」が使われているので、まずはそれだけでもご覧いただければと思う。

posted by orr_dg at 15:51 | Comment(5) | TrackBack(0) | Art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする