2019年04月14日

レゴⓇムービー2/わたしをバラさないで

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オフィシャルサイト

前作で果たした父殺しを経ての、思春期前にしておくべき脱マチズモのすすめをさっそうと展開する、さすが世界最強の知育玩具、のプロダクトプレイスメント・ムーヴィー。バットマン(ウィル・アーネット)はわがまま女王(ティファニー・ハディッシュ)に陥落し、その正体はと言えばエメット(クリス・プラット)のマッチョなオルターエゴだったレックス・デンジャーヴェスト(クリス・プラット)は、アルジャーノンのように消えていく。そんな風にして、すべては最高だぜ!といっぱしを気取って荒ぶる若気の至りに、いやいや世の中すべてが最高ってわけにはいかないけど、だからこそ一緒に最高にしていけるんだよ。スクラップ&ビルドを繰り返してね!と(末長くレゴで遊ぶための)水平性への意識改革がなされていくことになる。現実世界のプレイヤーがレゴ世界に投影されるというこのシリーズのルールというか縛りというか大前提についてはいささか苦労の跡がしのばれて、中盤あたりまではその投影がいったいどこへ転がっていく話なのか見当がつかないことが逆に奏功することで浮力のついた原色のサイケデリアが微熱の夢のように錯乱したこともあり、至極真っ当な収束に向かっていくにつれそれらが失われていくのが惜しまれたのも正直なところだし、アルママゲドンを経て生まれた兄フィン(ジェイドン・サンド)のボロボロシティと妹ビアンカのシスター星のハイブリッドシティが正直言ってさほど魅力的に映らなかった点で哀しいかな映画としては尻すぼんでしまったような気がするのである。それはおそらくレックス言うところの、子供が死のイメージを遊びに投影している(It's all just the expression of the death of imagination in the subconscious of an adolescent!)その作業にワタシがいまだとらわれていることの顕れであるに違いなく、三つ子の魂百までもとはよく言ったものだと、間に合わなかった大人の言い訳などしてみるのである。そしてこれは現状でのエンドクレジット・オブ・ザ・イヤー。ほとんどもうひとつのレゴムービー。
posted by orr_dg at 18:11 | Comment(0) | Movie/Memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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