2018年10月28日

スカイライン 奪還/馬鹿がUFOでやって来る

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今いちばん足りてないのはこういったシネパトス、あるいはシネマミラノ成分であることをあらためて宣言するこの映画は、ジャンル映画においてさえ強迫観念的なリアリティチェックがなされる閉塞した昨今において、木の葉を隠すなら森の中ということわざを恭しく掲げつつ、全編をツッコミどころにしてしまえば各々のツッコミどころは無効化されるとでも言わんばかりの謎理論を持ち出したばかりでなくそれで逃げ切ってみせさえしたわけで、せいぜいがパイロットフィルムでしかなかった前作からのコペルニクス的あるいは居直りと言ってもいい逆転の発想には敬服するしかなかったのだ。なぜいきなりラオスなのかと訊ねられれば、そこにイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンがいるからだと答え、巨大ロボのプロレスはKAIJUのアレだねと言われれば、『ランペイジ』然り、SIZE DOES MATTERを復権させたくてねと胸を張る独善性 は、例えば『クワイエット・プレイス』のスマートな両義性の対極で重宝されて然るべきだと考えるし、ついには切株と化したマッドドッグ先生の勇姿がいかに誇らしげであったか、それはもう、行き先知れずのチューインガムを噛んでそよ風に誘われる(by浅井健一)ような清々しさであったと言い切ってしまうことにやぶさかではないし、広げた大風呂敷にからめとられて窒息死しそうなラストにしたところで、このうつけ達が7年かけて達成した野望を見せつけられた今となってはもう笑い飛ばすわけにはいかなくなっているどころかワタシはそれを待ち望みさえしているし、正直言ってスター・ウォーズの新エピソードよりなんぼか期待すらしている。取り急ぎ、演者ですらが多幸感にあふれて呆けたNG集を刮目せよ。
posted by orr_dg at 01:22 | Comment(0) | Movie/Memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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