2017年08月02日

FUJI ROCK FESTIVAL'17@苗場/7.28 Fri

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豊洲からの皆勤なので今年で20回目となるフジロック。越後湯沢の駅に降り立ったとたん、つい先月にもここに来たような錯覚にとらわれるどころか、既に帰りの新幹線を待つホームの倦怠まで夢想する始末でオッサンのせっかちはなんとも始末が悪く、そんな訳知りを矯正する3日間とすべくシャトルバスに乗り込む。

DOCTOR PRATS @WHITE
MANU CHAOやFERMIN NUGURUZAといったスペインの偉大な先達に連なる戦闘的なミクスチャーバンド、となればWHITEの無骨は絶好の空間で、まだまだ満タンの燃料抱えた客の後先かえりみない大騒ぎに、ああ苗場に来たんだなあと腕組みを解いてみたのだった。

原始神母 @FIELD OF HEAVEN
どうしてワタシはここで「吹けよ風、呼べよ嵐」や「エコーズ」を聴いているのかさっぱりわからない。そしてそのステージ中央でチョーキングをきめているのがSHAKEなのかもさっぱりわからない。しかしワタシがわからないだけで、バンド自体は凄まじくわかっているのだろうことは門外漢のワタシにすらわかるのであった。これこそ今はなきオレンジの香り。

RAG'N'BONE MAN @GREEN
音も姿もまったくの初見。確かにシンガーソングライターには違いがないだろうけど、例えば今のトム・ウェイツをそう呼ばないのと同じ意味で、ブルーズやラップ、ソウルミュージックを横断する全体性みたいな存在感に少し驚かされた。非常にタイトで音数の少ないバンドの演奏も凄みを強めていて、こんな人が31才になるまでどうやって世界と折り合いをつけていたのか不思議でならなかった。

EDEN @RED MARQUEE
ダブリナーのメランコリーゆえか、逆説的に名乗る楽園の蒼さに親密さが湧く。しかし、21歳にしか鳴らせない通過儀礼の曖昧で不定型な美しさに閉塞感はなく、それはあらかじめSNSで世界とつながった世代ゆえの是々非々(とあえて言う)なのかもしれないなとも思う。

GALLANT @RED MARQUEE
感情をぶちまけつつ、しかしそれをまたつかまえようと腕をばたばたさせて抑えがたくステージを動き回る様は、なんというか宮本浩次のようであった。にも関わらずいっさい乱れることのないファルセットに、フェスだろうが野外だろうが暑かろうが寒かろうが、弘法筆を選ばずという芸の凄みにまずはやられる。

FATHER JOHN MISTY @ FIELD OF HEAVEN
ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズの、サウンドではなく在り方というか立ち方みたいなものがロールモデルになっているのだろうかと思えばこそ冷え冷えとしかし熱く体に沁みてくるわけで、曲終わりの静寂をかき消すようにがなり立てる外国人観客の声に「ああ、どこにいってもイングリッシュアメリカンが騒がしいね、彼らを代表してお詫びするよ、Silence makes us nervousなもんだから」なんていうMCが今も記憶に残る。

THE xx @GREEN
このバンドはデビューの時から最新のニューウェーヴとして聴いていたし、それはYoung Marble Giantsの嫡子としてだったりもするので、ロミーがヴォーカルをとっている姿を見ているだけでもう何かかけがえのないものをもらっている気分になってしまう。だから今夜も胸がいっぱい。

QUEENS OF THE STONE AGE @WHITE
いまや針の穴でも通すようなコントロールでしか投げ込めない"ROCK"のストライクゾーンに、しかも1時間のあいだそのど真ん中にストライクを投げ続けるバンドに度肝をぬかれ、それを可能にするジョシュ・オムのクロスロードで悪魔と契約したかのような、オレはもうすべてを見たから死ぬまで目をつぶっていてもいいんだとでもいう安らかな笑顔のままつばを吐き、髪をとかし、腰をくねらせるその一つ一つから目を離すことなどできるわけもなく、この一日で見た中で最も人間そのものを更新していたその姿に畏怖し崇めてみたワタシは、法悦の笑みをうかべて足の痛みもかまわず止まらぬ早足でホテルへと向かう。Runnin' with the Devil


posted by orr_dg at 17:50 | Comment(0) | Live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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