2016年07月29日

FUJI ROCK FESTIVAL'16@苗場/7.24 Sun

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1日でWILCOとTORTOISEとSQUAREPUSHERを見た昨日が今年のメインだったので、今日はベビメタ余波でグラスパーさんを心配するくらいしかないこともあり気楽なもんである。ところで、美しい音楽に聴き惚れる人間の心も美しいかというとそうでもないことをいろいろと目の当たりにするのは今に始まったことではないけれど、暑かったり疲れたりすると本性はいとも簡単に顔を出すことを自戒しときたい。

BO NINGEN @WHITE
まったくの初見。勝手にエクスペリメンタルなサイケデリアを予想してたものだから、時折のCOALTAR OF THE DEEPERS的な疾走感はかなり意外だったけれど、ハイプ上等な開かれたメジャー感も含めバンドのフォーカスはやたらとクリアなのでさほど鼻白むこともない。皮肉でもなんでもなく、戦略としてはRIJとかの方がいいんじゃないか。

dCprG @ FIELD OF HEAVEN
このバンドもROVOと共にフジロック奥地系の屋台骨となっていて、解釈と批評のアウトボクシングでブルファイターを倒す快感もなじみながら、今回はかなりブルファイトを仕掛けたなあという印象。ノーメイクの大村氏にベビメタの黒T着たお客さんが熱視線なのもフェスならでは。

このあと諸事情ではちみつぱいをチラ見で済ませたのが悔やまれる。オレンジカフェでしばし休憩したのち、在日ファンクすらを従えたケロポンズを確認し、既にパンパンに膨れ上がりつつあるホワイトにビビり、グラスパーさんで規制がかかったら洒落にならないと前倒しでホワイトに向かう。

ROBERT GLASPER EXPERIMENT @WHITE
実際のところマーク・コレンバーグのドラミングだけ見ていたといってもいいわけで、非常に細かく割ったビートを高速で連ねることによりほとんどシルキーといっても波を生み出し、そこに寄せては返すようなロバート・グラスパーの旋律とのインタープレイは神の気まぐれとでもいう天啓にすら思えたのである。あれがあの世ならあの世に行きたい。

BABYMETAL @WHITE
彼女たちがメタルの原理主義と無縁だろうとかまわないではないか。彼女たちは自分が角兵衛獅子であることを承知しているし、その上で何を成し遂げられるかについてどれだけ真摯でいるかはショー・マスト・ゴー・オンなステージを見ればわかりそうなものだろう。彼女らの歩くニヒルの淵もまたロックではないのか。

KAMASI WAHINGTON @ FIELD OF HEAVEN
かつてグリル・マーカスはギャング・オブ・フォーのライヴをみて、これがロックの未来なら僕は未来を待ちきれない、と言ったけれど、そうした意味でこれがジャズの未来なら、その未来は思いのほか自分と近しいところを走っていることに気づかされるような、精神の感応と肉体の快感のバランスをあわせもった、かといってそれは中庸ということではまったくなく、そのために巨大化された外枠のサイズにまずは圧倒されるわけで、その前置きや手続きを必要としない話の早さからすれば、ロバート・グラスパーのスロットと逆であったならなおのことジャズの布教が痛快かつ爽快になされたのではなかろうかと思ったりしたのである。"Henrietta Our Hero" の噛みしめるようなメロウに、泣いたらいいのか微笑んだらいいのか混乱してぐちゃぐちゃになった。

電気グルーヴ @GREEN
ふと大写しになった卓球の笑顔の隙間や、笑顔だけは貼りつけたまま次第に動きが鈍っていく瀧に、彼ら自身が背負ってきた20年という時間への倦怠をにじませつつ、その本心の動機など明かすつもりなどないにしろ、俺達には俺達なりの責任があるんだよとそれを茶化すこともせずに望まれたことをきっちり倍返しする偏執にこそあらためて恐れいったし、5時の鐘がなっても家に帰りたくないなら俺達と踊ってろという宣言のてらいのなさに男気すらを見た気がしたのである。もう来年からクロージングはずっと彼らに締めてもらうしかないのではなかろうか。満面の笑みで、まだまだいけるぞフジロックと歌ったのはキミらなのだから

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posted by orr_dg at 15:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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