2016年07月28日

FUJI ROCK FESTIVAL'16@苗場/7.23 Sat

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SQUAREPUSHER @WHITE

午前中は目ぼしいステージがないのでドラゴンドラで天上へと向かう。草上をたゆたう人々をソフトクリームをなめつつレストハウスの窓ごしに眺めていると、あまり飛ぶ気のない蜂だかなんだかが窓枠のところで脚をガラスに叩きつけては延々もがいているのを見て、ああ、ガラスの向こうが見えているのにどうしてあちらに行けないのかわからないのだろうな、とそのうち蜂を我が身に置き換えそうな予感に世知辛くなったので、これはいかんと下界に向かったのであった。

jan and Naomi @GYPSY AVALON
青い空に強い日差しと乾いた風。陽炎みたいなサイケデリアには絶好のロケーションの中で朝霧シチューを昼食に呆ける。そういえばjanが坊主頭になっていた。

ROVO @ FIELD OF HEAVEN
ROVOもまた結成20周年とのことで、勝井祐二、山本精一、芳垣安洋といった面々がBOREDOMSや渋さ知らズなどなどの一員でもあったことを考えてみれば、このバンドが陰になり日向になりフジロックのジャパンオルタナティブの屋台骨を支えてきたといっても過言ではないわけで、古参の参加者にしてみれば彼らの生み出す祝祭空間こそがフジロックの空気感のいくばくかであると言い切ってしまいたいのである。そんな言わずもがなを鼻で笑うかのようにヘヴンへと集まった客が踊り狂って舞い上げる砂埃がまるでスモークのようにステージを演出していたよ。

CON BRIO @ FIELD OF HEAVEN
とっても愉しいんだけどその愉しさはパーティバンドのそれで、にしてもスチャダラ言うところの“夏のせい”的な一期一会のやり逃げとしては高性能高機能。

WILCO @GREEN
前半はアルバム「Star Wars」の曲を中心にニュアンスよりはノリで飛ばし、中盤以降はセットリストではお馴染みのWILCO的ルーツオルタナティブを連打したあげく、ラストは "Impossible Germany" のトリプルギターで胸をしめつける。5年前のような「Being There」3連発を多少は期待してはいたのだけれど今回の60分強と短いステージではやむを得ずか。それにしても、みな外に出したシャツ丈の絶妙な短さが思いのほかの洒落っぷりであった。そしてはっきりとしたのは、もうジェフは痩せないということである。

TORTOISE @WHITE
サウンドチェックで "Thunder Road" のイントロが一瞬鳴らされて既に盛り上がる。定番曲が外されていたのは新譜にあったどこかしら泳がせた感じがバンドの今の気分ということなのだろうし、"Yonder Blue" のヴォーカルなしヴァージョンにそれが最も顕著だったようにも思え、アメリカのおっさん5人がピーピーガーガードスドスバタバタと合奏する音が時には官能すらまとう不思議を今回も堪能したのだった。

SQUAREPUSHER @WHITE
フェンシングのスーツだか養蜂家の仕事着だかに見える、おそらくはプロジェクションマッピング用のスーツにマスクをつけて登場したジェンキンソン氏は、いまキミらが感じてる時間の流れはまやかしに過ぎない。ここはひとつボクがそれをひっぺがしてみせてあげようと、ドーピングして狂躁する時間の奔流を光と音の暗号に変換しては、さあこのスピードのままにそれを読み取りたまえ、読み取れないキミはどうにも不幸だねと言わんばかりにもはやビートとは言えない無数の音の粒を浴びせぶつけては、どうだ苦しいだろう、時間は苦しいのだともはや狂人の理論を振りかざしながら機嫌良さそうにどこまでも追いかけてくる。マスクを脱いでベースギターを抱えたアンコールでは、いやいやさっきのはドッキリだから気にしないでと取り繕ってみせはするものの、もはや騙されるはずなどないのである。ジェンキンス氏はちょっとどうかしている。
posted by orr_dg at 15:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | Live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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