
THE CURE @GREEN開演前
今年はここまで一度も頭痛におそわれないのがありがたい。でもとっくに足はマメだらけで絆創膏だらけ。今日はGREENのヘッドライナーまでどれだけ体力を温存出来るかが懸案。
GOLDEN WET FINGERS @GREEN
このバンドやROSSOやRAVENといったBJC絡みでしかチバユウスケを知らないから、これしかやらないのかこれしかできないのかよくわからないのだけれど、その“これしか”の枠に対して少し神経質過ぎやしないかなあと感じることが多いのは確か。艶とか色とか隠してるなら出した方がいいと思うけどね。
YO LA TENGO @GREEN
このバンドともえらく長い付き合いになるけども、日々の糧としてメロディとノイズを収穫してるようなドラマ性との無縁ゆえに失わない瑞々しさなのかなあと思うし、このサイズのステージでのまったく密室性を必要としない抜けの良さも何だか新鮮だった。そしておそらくGREENに出演するバンドで一番衣装代がかかってないと思う。
WILKO JOHNSON @GREEN
例のアナウンスがなければGREENに抜擢されることもこれだけのお客さんがつめかけることもなかったのだろうけれど、そうした経緯を差し引いてもロックンロールのスピリットとショーマンシップに溢れて忘れがたいステージだった。でも、いったいノーマン・ワットロイは大丈夫でいられるんだろうかとか、そっちの方も気がかりであのラスト曲はもう笑って送ることができなかったよ…。
SAVAGES @WHITE
スタジオ盤を聴いていないので片手落ちではあるけれど、ステージをみる限りではポストパンクのリズムコンシャスはさほど特徴的ではなく、ギターは時折マクガフのようなフレーズを突っ込んできたりもしていたけれど、どちらかというとライオットガール系のハードコアに親和性がある感じ。それが何であれ女性バンドが決意表明みたいなメッセージを掲げるとすぐにフェミニズム的なタグで整理されがちだし、とはいえバンドの佇まいからしてそれを完全に否定してるわけでもなさそうだけど、サウンド的にあえて茨の道に踏み込んでる志は応援しなきゃいけないと思う。
TORO Y MOI @WHITE
スタジオ盤のデリケートで精緻なアレンジをどうやってライブアレンジするのかなあと思っていたら、あらかたが生演奏による正攻法だった点でまだまだ無邪気にステージを愉しんでいる段階なのかなという気がした。彼の魅力は微熱でうわずったようなヴォーカルによるところも大きいと思うのだけれど、彼があえて肉体の汗と熱による揺らぎをアレンジの予期せぬ誤差として愉しんでみようとした時、それは彼以外の肉体が演奏する音の渦にわりとあっけなく呑み込まれていってしまったように思う。スライがやったようにスタジオワークとライブとを根本から別の音楽として作り上げるのであれば、まだまだ割り切りが足りないように感じてやや不完全燃焼だったかなあというところ。
VAMPIRE WEEKEND @GREEN
前回見た時より色濃いドリーミーな潔癖性の危うさのせいか、ロックの崖っぷちとしての醍醐味はますます増してきたように思う。あまりにスマートすぎてあれこれが見えすぎているにもかかわらず絶望に向かわないタフネスがこの多幸感を連れてくるのだとしたら、そんなやり方でよく3rdまで続いたものだなあと心底感嘆する。
THE CURE @GREEN
ステージが見えなくなるくらいの凄まじい量のスモークに、いくら何でもやりすぎだろうと笑っていたら、”Plainsong” のイントロが響きだし、ああ今回はキーボードがいるのかそりゃいいなと思ったところで黒くこんもりとした物体がそでから登場。ロバート・スミス来ました。ずっと見慣れた黒髪ではなく銀髪だか白髪だかでパーマがかかってる。頭髪の諸問題へのボリューム感対策とか、手入れが楽だとか50も半ばになればそりゃいろいろあるだろうけど、続く”Pictures of You” (!) からのステージは、キーボードを加えて分厚くなった演奏と何よりロバスミの声がどれだけ歌おうがその深みと黒艶がいっこうに息切れしない驚異において前回07年を完全に凌駕している。そしてそろそろ日付も変わろうかという頃に始まったアンコールというか第2部は、
Dressing Up
The Lovecats
The Caterpillar
Close To Me
Hot Hot Hot
Let's Go To Bed
Why Can't I Be You?
Boys Don't Cry
10:15 Saturday Night
Killing An Arab
というアッパーチューン、カラフルチューンのつるべ打ちで、しかもそれがどれだけ昔に書かれた曲だろうとキーを下げてごまかすなどというおためごかしの一切ないヴォイスワークが凄まじく文字通りの化け物降臨。いまだに単独なら40〜50曲のセットリストは当たり前のようだし、そうやってロバスミを駆り立てる何か業のようなものがあるのだとしたら、今この時にWHITEで行われているTHE XXのステージに行きさえすれば、2013年最新のフォームにありつけるにも関わらず、日付が変わろうとここに張りついているしかないワタシたちの業のような何かとロバスミのそれがこの夜確かに交錯していたことを信じてしまおうと、まさかの ”Killing An Arab” に呆けながらその物騒なリフレインを一緒に叫んでいたのである。信じる者は確かに救われた。
今年は昨年のように世間的に認知度の高いアーティストがヘッドライナーをつとめなかったこともあってか場内の混雑については快適といってもいいくらいで、ゲリラ的な雷雨以外のストレスはほとんど感じなかった。けどあのライブ中のスマフォ撮影やtwitterだかSNSだかメールだかのテキスト打ち込みは何なんだろう。特に日が落ちてからの液晶の光は鬱陶しい以外のなにものでもないんだけど、マナー違反だということにすら思いが至らないんだろうか。そもそもそんな風にしながらでいて愉しいんだろうか。わざわざ高いチケットと交通費と宿泊費をかけてきてるのに、せっかくのライブの最中にチンケなカメラでチンケな写真とって心底アホらしいとしか思わないし、したがってこれについては世代のギャップとか言うよりも単なるアホの所業だと決めつけることにしたのである。と最後にブツクサ言ったりはしたけれど、こちらの思惑など軽々と飛び越えてくるミュージシャンのステージは一様に忘れがたく、あとはこちらの気構えの問題でしかなかろうということで、来年もウィルコ・ジョンソンに会えることを祈りつつしばし苗場とのお別れ。
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