2012年12月08日

最近聴いてるCD

B008KSFBIUBend Beyond
Woods
Woodsist 2012-09-18

by G-Tools
B007XHWSTYIl Bestiario
Maria Monti
Unseen Worlds 2012-06-12

by G-Tools
B009DB7VMWJust to Feel Anything
Emeralds
Editions Mego 2012-11-18

by G-Tools

B0097D0K4MGREAT3
GREAT3
EMIミュージックジャパン 2012-11-21

by G-Tools
B009ACU7L6DUET
ショコラ&アキト
RALLYE LABEL 2012-11-28

by G-Tools


基本的にはいつも通りじんわりと薄日に立ちのぼるフォーク・ロックであるけど、今作のソングライティングとアレンジには心なしか翳りを目指す瞬間にハッとさせられることも多くて、そういうややこしさがバンドの底と懐をいっそう照らし出すせいか、これまでで一番中毒性の高いディスクに仕上がってる。M12のキンキーなギターとジタバタするドラムがムズムズとするファンキーはアッパーなSUN CITY GIRLSみたいだオリジナルは1974年にリリースされたMARIA MONTIというイタリアの女優兼シンガーによるアヴァン・ポップアルバムで、例えばブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」がそうであったように、ミュージシャンとシンガーによるすれ違いざまの僥倖で生まれた突然変異的に再現不可能な忘れがたい記録になっていて、特にアルバム後半のさざ波はファナ・モリーナとか好きな人が聴いたら耳が喜ぶに違いないかとTR-808で跳ねまくるEmeraldsとか意表を突かれて最初は?て思ったけど、これまで以上にギターが主戦になってることもあって即効と昂揚は前作以上に手っ取り早い感じ。でもやっぱり一番沁みるのは音の粒がリリカルに飛び交うM7かな高桑圭脱退の傷はとっくに縫合済みだとばかり新加入Janのアタックするベースラインで幕を開けて以降は、かつては死をファンタジーにすることで現実の手触りをようやく確認していた片寄明人が死を怖れると言うよりはこのままではまだ死ねないとでもいう決意の下にチームを再編成して、切っ先に艶と笑みとを滴らせながらこちらに覚悟を突きつけてくる。最後にはデカダンスの横断をして分解したバンドがこんな風にしなやかできらめく意志をあらわに帰還したのは少なからず驚きで、バンドの新たな息づかいについては高桑圭と同じ身長を持つ平成生まれのベーシストJanの加入が決定的であることは間違いのないところで、リードベースと言ってもいいくらい歌いまくるベースラインが手練れ2人を絶えず蹴り上げているのが痛快。加えて彼がヴォーカルをとる2曲のポジティヴなメランコリーはこれまでのGREAT3にはなかった震え方をして、囁くようにスモーキーな歌声もチャーミングだし、アルバムのラストを締める彼の自作曲を聴いたら急にNeil & Iraizaの ”Dream On The Weaver” を聴きたくなったりもして、要するに彼もまた音楽と差し違える準備が既にあったということなんだろう。あと、片寄明人の歌がやたら上手くなっててファルセットなんか昔より確実にきれいに出てるし、そういうことすべてひっくるめて確実に最前線の音で今年の傑作こちらはそうした片寄明人の精神状態が反映されたと同時に彼のそうした日常を下支えするショコラの懐の深さが垣間見えて、それらの相乗で生まれたしなやかな緊張感によって凛としたポップアルバムに仕上がった結果、失礼だけどこれが予想外の私的ヒットとなったことで、GREAT3のアルバムとあわせて盆と正月状態。片寄作詞/ショコラ作曲のM7とかクールでスマートでシャープで、こういう日本語ポップスがワタシにとっての正統。
posted by orr_dg at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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