2011年12月24日

最近読んだ本

4488070698パラダイス・モーテル (創元ライブラリ)
エリック・マコーマック 増田 まもる
東京創元社 2011-11-29

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4102179615ペット・サウンズ (新潮文庫)
ジム フジーリ Jim Fusilli
新潮社 2011-11-28

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4272612263ミニシアター巡礼
代島 治彦
大月書店 2011-09

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4101367566須賀敦子を読む (新潮文庫)
湯川 豊
新潮社 2011-11-28

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4862488218特攻現代百物語 新耳袋殴り込みリターンズ
ギンティ小林 ヒロモト森一
洋泉社 2011-11-24

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並列された奇譚を串刺しに貫く快感というよりは、それらを放り込んだ枠物語が最後には自分までも呑み込んで静かに泡と消えていく愉悦にうっとりとする。ここにはない何かが見つかる場所はここにしかないという奇妙な天秤の物語“それからまもなく、ジョン・レノンとポール・マッカートニーがホテルにやってきた。彼らはそのアルバムを聴きたいと言った。そして何度かそれを聴いた。「二人は言葉を失っていた」とブルースは言う。二人が世間向きのクールにちゃらちゃらしたペルソナをかなぐり捨て、真剣な顔つきでブライアンの音楽を子細に検討するのを、ブルースは目撃した”ブライアン完全勝利の瞬間である非効率と非実際ゆえ暗闇を濃くする映画館という図式を巡る旅はBOX東中野を葬った著者の喪の仕事のようにも思えて、それゆえ敢えて引き寄せている様々な重たさを鬱陶しいと思うよりは馴染みの感覚に思うのは、果たしていいのか悪いのか。まあ暗闇は濃いほどありがたいのは確かだけれどあまりこうした読み解き本は読まないのだけれど、須賀敦子と併走した編集者による回想と言うよりは解剖の手さばきが実に見事で、フィクションに向かう前夜であったことなど知るとやはり早すぎたとしか言いようがないように思う都市伝説が実体を得てゆらり身を起こしたような要塞マンションのエピソードが最高で、今の時代に水曜スペシャルを復活するとしたらこのチームしかないと思うんだけど、深夜ひっそりとでいいからどこかの局がやらかしてくれないもんだろうか。
posted by orr_dg at 03:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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