2011年11月27日

テイカーズ/掘った奪ったコケた

テイカーズ
オフィシャルサイト

死んでも誰も悲しまないような人たち、と言ってもそれはアウトローであるがゆえにというよりは、それだけ脇が甘けりゃ死ぬわなという呆れ顏だったりもして、まだ撃たれたら自分で救急車を呼ぶ甲斐性のあるマット・ディロンはともかくとして余所じゃいまだに坊や扱いのポール・ウォーカーがジョージ・クルーニーを気取ってる時点で明らかに人材不足なわけで、おまけにいつまでたってもオレもオレもとあちこちかぶせてくるから誰が主人公なのか全然分からないまま、じゃあ最後に生き残った人が主人公でいいよもうって思ってみればこれがまた煮え切らないというか踏ん切りが悪いというか、こういうのがほろ苦い余韻なんだと思ってるこの監督のボクはバカじゃないぞ!アピールはクライマックスにレザボア・プレイをはめ込む程度の可愛げだからまあ仕方ないにしても、せめてマット・ディロンは捜査に専念させてやれよと思わせる無駄な錯綜は『クラッシュ』や『クロッシング』への卑屈なあこがれなのかと思ったところで、ああそうかマット・ディロンの○○もいわゆるひとつのテイカーであったか、そうやってテイカーに格差社会を投影してみせたのかそりゃ気が利いてるわと、船頭多くして船山に上った脚本チームに棒読みで降参。でも『ミニミニ大作戦(The Italian Job)』を気取ったついでにミニクーパーのそれを人間に置き換えたヤマカシ的遁走は買うし、この先どこまで堕ちていくのか愉しみにすらなるヘイデン・クリステンセンの安っぽさがピカピカと金メッキのように輝いていたのでシネパトス的には合格ラインをクリアしていたようには思うよ。と点が甘くなるのもご近所で『マーガレットと素敵な何か』を観ながら終始、そんなん知らんがな…と呟き続けていたからで、端から見れば単なる記憶喪失の情緒不安定でしかないソフィー・マルソーが、ワタシはワタシをこんなに好きになれたの!だからもうワタシを好きになっていいのよ!ありがとう世界!ありがとうワタシ!とゴールする、邦画なら柴咲コウあたりが被害者意識丸出しで演じそうなセルフカウンセリング映画に見事撃沈されたものだからなおのこと三原橋の薄闇が恋しくなったのである。何とも恐ろしい映画である。
posted by orr_dg at 03:31 | Comment(0) | TrackBack(1) | Movie/Memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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