2011年07月28日

テロルのすべて/樋口毅宏

419863212Xテロルのすべて
樋口毅宏
徳間書店 2011-07-16

by G-Tools


既にある「テロルのすべて」という樋口毅宏の原作を長谷川和彦が映画化し、その映画から樋口毅宏自らが書き起こしたノヴェライズといった趣の非常に特殊な奥行きを持った小説である。断罪の衝動と夢想を行き来して揺らすのではなく、それらを隙間無いモザイクとして敷きつめたフラットをスクリーンに投影される連続する意志としたため主観表現としての奥行きは削り取られているから、これらすべてを額面通りに受け取られる危惧があるにしてもそれはおそらく承知の上なのだろうし、そもそもそれを危惧とも思っていない節もあって、そうした危うさまで涼しい顔で引き受けるつもりならいろいろと面白いことになる気もする。そして断罪にまつわるイノセンスとギルティということで言えばようやくBJCに辿り着いたわけで、これはまごうことなき「★★★★★★★」である。

腐った奴を正しい奴が引き裂いてやるのはいい事なんだろう
神様だってそうするはずさ 神様だってそうするはずさ

僕の両肩に舞い降りてきた黒い星はそのまま張りついたままで
悪魔に心を売ったわけじゃないのにいくら擦ったって取れやしないんだ

何が正しくて何が悪いかなんてこの世には存在しないはずなのに
僕の両肩の黒い星がいくら擦ったって取れやしないんだ



※今夜から苗場なのでしばらく更新は休みとなります。雨かぁ…
posted by orr_dg at 02:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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