2011年06月23日

最近読んだ本

4270103876憎鬼 (RHブックス・プラス)
デイヴィッド ムーディ 風間 賢二
武田ランダムハウスジャパン 2011-06-11

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4150118094ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)
パオロ・バチガルピ 鈴木康士
早川書房 2011-05-20

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4150118108ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)
パオロ・バチガルピ 鈴木康士
早川書房 2011-05-20

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4167705931人狩りは終わらない (文春文庫)
ロノ ウェイウェイオール Lono Waiwaiole
文藝春秋 2011-05-10

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ベクシンスキ・カヴァーにハズレなし!陰々滅々と綴られるプライヴェート・ヘルな一人称描写の行き先について、皆目見当がつかなくなり始めたあたりの変わり身から最後の一文に辿り着いた時の疼くような昂揚が新秩序の予感によるものだとすれば、当然のごとく続編を待望このエンディングを上巻の終わりに持ってきて、下巻でエミコとカニヤが邂逅しつつのバンコク新世界を描かないことには何も始まってない気がするし、これじゃただのアウゲイアスの牛舎掃除でしょ。群像劇よろしく複数のキャラクターで視点をスイッチしていくけれど、それぞれが映画で言うマクガフィン程度の目的で動くものだからホク・センのように回収されない無意味なキャラクターも出てくる始末で、ガジェットを転がすのに手一杯な上巻は特にタイム感がぬるくて冗長に思える。それにしてもエコSFとかいう惹句を付けられて作者は発狂しないのかねグレッグ・ルッカ絶賛の帯に引き寄せられて手をつけてみれば、前作のフラッシュバック多数なこともあってかなり難儀した。そもそも主人公のワイリーについての描写が終盤まで皆無だから、今作からの読者は彼が白人なのか黒人なのかすらも分からないままで(で、どっちでもないんだよ!)、ここまでそのロイヤリティをアテにしちゃうくらい前作が突出してたんだとすればまだ話は分かるけど、その甘えが次第にめんどくさくなるせいで前作を読んでみようかねという気持ちに一切ならないのがけっこう致命的。それとドゥーキーがどう見てもサイコパスなので「ダーティ・ホワイト・ボーイズ」みたいな疾走ピカレスクとしても拾えないのも重ねて致命的。
posted by orr_dg at 12:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エミコとヒロコが対峙しないのも勿体無いですね。戦うのか、別の反応が起きるのか。
Posted by inuneko at 2011年06月23日 22:40
inunekosann、こんにちわ
実際にあったのかどうかは別にして "ねじまきだけのコミューン" といったイメージなど少しワクワクしていたんですけどねえ
Posted by オア at 2011年06月24日 11:28
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