2011年04月05日

最近買った本と読んだ本

4560027331カンポ・サント (ゼーバルト・コレクション)
W.G. ゼーバルト 鈴木 仁子
白水社 2011-03-30

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4797671858沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史
佐野 眞一
集英社インターナショナル 2008-09-26

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4104472034死んでも何も残さない―中原昌也自伝
中原 昌也
新潮社 2011-03

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4309410731そこのみにて光輝く (河出文庫)
佐藤 泰志
河出書房新社 2011-04-05

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現在読み中。冒頭の散文にある "なにものにも束縛されない最後の数年をという脳裏に浮かんだ願望の図は、その日の午後をなにかで満たそうという欲求にほどなく押しのけられ" などという一文を読めば、その数年後に彼を永遠に押しのけたものの正体などいっそうわけが分からなくなってくるばかりで、そんなことを言えば、3月11日の午後2時すぎに翌日仙台で予定していた仕事の打ち合わせなどしていたことなど実際にあったことなのかどうかそもそも分からなくなってきて、でもゼーバルトはその "押しのけるもの" を終始紡いでいたような気もするから、ワタシはそれを読めばいいのだと思う積ん読をようやく消化。先般の米国務省日本部長による舌禍事件は、それが妄言だからというよりはその身も蓋もない指摘がシャレにならなかったのだろうことが、この本を読んだ後ではすんなりと分かる気がする。こんなに面白いんだったら、もっと早く読んでおけばよかった読了。自伝というよりは忘れがたき呪詛選集の趣でいっそ爽快ですらある。 "文章を書いたり、物語を作ったりすることは、本当は意味もなくランダムに存在しているものを、必然性があってそのように散らばっている、と証明しようとする仕事だから嫌なのだ" 明日は「移動動物園(小学館)」来月には「黄金の服(小学館)」「きみの鳥は歌える(河出)」が発売ということで時ならぬ佐藤泰志祭り。あとは「大きなハードルと小さなハードル」を残すのみということだけど、これもそのうち河出さんが出してくれるだろう。「海炭市叙景」のセールスで商売になると踏んだのか、再評価に向けて編集者が共闘したのかわからないけど、何にしても素晴らしいじゃないか。単行本持ってるけど当然全部買う。
posted by orr_dg at 21:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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