2010年10月06日

RUFUS WAINWRIGHT@JCB HALL 2010.10.5


Rufus Wainwright@JCB HALL

第1部は新譜 "All Days Are Nights : Songs for Lulu" の完全再演で、アーティストの入場から退場まで一切の歓声拍手はまかりならぬという異例のお達しに開演前から客の方が緊張気味。ルーファスの意図としては、今回のアルバムツアーでのパフォーマンスは亡くした母親への鎮魂なのであるから、歓声拍手はふさわしくないということなんだろう。まあその割には本人、ピアノも歌もけっこうミスってたけど。加えてパフォーマンス中にはステージ後方のかなり大きなスクリーンに映像が投影されていて、それは新譜のジャケットカヴァー等に見られた周囲をマスカラで黒く塗りつぶした片眼のイメージなのだけれど、スクリーンに浮かんだ黒く巨大な円形が瞬きをする様子はどう見てもバックベアードにしか見えなくて、一度そう思ってしまったらもうそうとしか見えないから、大小様々なバックベアードが配置されてしまえば、ああ、あの一番大きいのだけは瞬きしないなとか、あ、涙が出てきた、バックベアードが泣いている!とか非常に不謹慎だったことをお詫びします。でまあ、夕ご飯前でお腹が鳴ったらどうしようなどという危惧もなんとか、ブレイクを挟んだ第2部ではバックベアードも消え去って、本人も「やることやったから後は愉しみましょ!」的な躁状態でピアノをがんがん叩いて歌いまくる。合間に時差がどうのとかぼやいてたから前半は本調子でなかったようで、確かに曲が進むにつれて声のテンションがどんどん上がっていくのがよく分かったし、このスタイルだと "Cigarettes and Chocolate Milk" とか"Going to a Town" みたいに少し翳ったポップソングがとてもよく映える。中盤で "Memphis Skyline" に入る前にジェフ・バックリーの名前を口にしていて、時期的に彼の不幸とルーファスのデビューがほとんど入れ違いだったこともあって、デビューアルバムの賛辞にはジェフ・バックリーの名前も引き合いに出されていたように思うのだけれど、あの悲劇にはワタシですらカート・コヴァーンどころではないショックを受けたくらいだから、ルーファスの喪失感も相当なものだったのだろうと思う。この夜はその後で "Hallelujah" も歌っていてワタシも何だか胸がざわついてしまってたものだから、帰宅後に "Live at Sin-e" をすべて2時間以上流してしまったりして、今日は眠くて仕方がない。

posted by orr_dg at 11:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | Live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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