2009年10月08日

最近読んだ本から

4043913028粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)
飴村 行
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-25

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4151782540現代短篇の名手たち4 ババ・ホ・テップ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ジョー・R・ランズデール
早川書房 2009-09-30

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4594060358始末屋ジャック 凶悪の交錯 (上) (扶桑社ミステリー ウ 8-27)
F・ポール・ウイルスン/大瀧啓裕
扶桑社 2009-09-29

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4594060366始末屋ジャック 凶悪の交錯 (下) (扶桑社ミステリー ウ 8-28)
F・ポール・ウイルスン/大瀧啓裕
扶桑社 2009-09-29

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素晴らしい。こんな風呂敷広げてどうすんだと思って頁を繰る手がいっそう慌ただしくなるのは前作以上。そしてまたしても見たことのない結び目で閉じられて、というか今回は包まれるのだ、何によってかは読んでのお楽しみだけど。人体破壊に関しても胸はずむアイディアと強烈に映像喚起する描写が圧倒的だし、何より作者も登場人物も大まじめな顔で一心不乱に道を外れる悪趣味の純粋さについ笑ってしまうのだ。呆れ果てて嬉しくて。完璧「審判の日」だけを読むためにもこれは買うべき。自らの存在に忠誠を誓う人間の躊躇しない物語を書く時に見せるランズデールの抑え込むような熱気が凝縮された傑作中篇。表題作はドン・コスカレリが映画化した「プレスリーVSミイラ男」の原作で映画を観てない人はこちらだけ読んでおけば全然問題ない気もするけど、忠実な映画化ではあるしプレスリーをブルース・キャンベルが演じてるので、今ピクッとした人には併せてお薦め“アドヴァーサリー・サイクル”を体系化して以降、そのピースにあてはめねばならないという縛りがあるせいか物語がこじんまりしてしまうのがいささか物足りない気がする時があって、前作「深淵からの脅威」でかなり物語が動いたから今回はその余韻という感じ。だから「始末屋ジャック」シリーズをこれから読もうとする人(これから出会えるなんてうらやましい)は、これじゃなく「マンハッタンの戦慄」(シリーズベスト!)から始めて「ナイトワールド」は我慢できなくなるまでスキップしておいた方がいいかもしれない。シリーズ未読の人は「マンハッタンの戦慄」だけでも騙されたと思って読んでみてはいかがだろうか。おそらく騙さずに済むはずだと思うので。
posted by orr_dg at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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