2008年06月24日

ヘソで投げろ、脳を揺らせ

4062812029鉄人ルー・テーズ自伝 (講談社+アルファ文庫 G 176-1)
流 智美
講談社 2008-05-20

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若き日のテーズがコーチを受けたジョージ・トラゴスに関するパートが抜群に面白い。見所のある若いレスラーへのコーチング以外は、プロモーターの意に添わないレスラーをテリトリーから駆逐する“ポリスマン”として闇の世界では帝王と呼ばれ名を馳せたシュート・レスラーで、ささいなトラブルから期待の新人レスラーの左肩を骨と言わず腱と言わずメチャクチャに粉砕してレスラー人生を剥奪したエピソードであるとか、カール・ゴッチをして「私はルー・テーズに大きな嫉妬が一つだけある。それは彼がジョージ・トラゴスのコーチを受けていることだ」と言わしめたほどの存在で、彼がアリーナに響かせた骨を折る音を聞いて気分の悪くなった多くの観客がメインイベントも見ずに会場を去ったなど、体育理論の博士号を持つシューターのアンダーグランドな香りがえらくカッコイイ。肝心のこの本はと言えばよくあるオレ様ストーリーではなく、前述のジョージ・トラゴスのようなレスラー達のエピソードや関わりの深かった日本のレスリング事情など、思いのほか客観的に回顧した内容で意外な拾いもの(と言ったら失礼だけど)の1冊。とりあえずは書店に行ったら214ページの写真を見るといいよ。多分読みたくなっちゃうから。

4063145107ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC)
幸村 誠
講談社 2008-06-23

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クヌート王子の覚醒。明かされるトルフィンの血筋。対トルケル戦の暫定勝利。そしてスヴェン王殲滅を宣言したクヌート王子にひざまずくアシェラッドとトルケルの手打ち、とようやくにしていきなり活劇のアクセルが踏み込まれる6巻も、仇敵が次々と身内になっていくトルフィンのジレンマは続くのでした。主役のはずなのに。めげずにチンを狙って脳を揺らせ、トルフィン!
posted by orr_dg at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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