2008年03月23日

TWO MAGAZINES

4990377109SWEET DREAMS ISSUE #1 Winter 2007(ポストカード付)
福田教雄 ショーン・メドウズ BEST MUSIC
SWEET DREAMS 2007-12-12

by G-Tools

一応音楽にまつわる雑誌(?)ではあるけど、せいぜいカタログ的俯瞰の視線にしか批評(らしきもの)を織り込めない音専商業誌を真っ向からするりとかわして、音楽が流れて辿り着いた先で見たタイトル通りのスウィートな夢/光景をある種のパーソナル・カルチャーとして形にしてみせた良い意味で曖昧を尽くした1冊。たとえば巻頭特集的に扱われているヤンデックにしても、以前紹介した『ソングス・イン・ザ・キー・オブ・Z』(必読!)で初めて知ったくらいで彼の音楽は全く聴いたことがないし、読後の今でもわざわざお金と時間を割いてまで聴こうとも思ってないくらいなのだけれど、ヤンデックにまつわる様々な覚え書きは彼の音楽とそこに注がれる愛情が不可分に漂うドキュメントとしてとても面白くて、聴かずしてヤンデックを体験したようなこの感覚のねじれ具合や先を急がないまわりくどさこそがお金を払うに値する肝なんだろうなあと思って、第2号を気長に待ってます。

4884182138Coyote (コヨーテ)No.26 特集:柴田元幸[文学を軽やかに遊ぶ]
新井敏記
スイッチパブリッシング 2008-03-10

by G-Tools

柴田元幸という人も、学究の徒というよりは個人の経験/体験の積み重ねが素晴らしい成果を(読者である我々にとっても)獲得しているのであろうことは、ここに収められた彼に関する/彼自身による様々な断片や、巻中のインタビューで「過去に『あなたの好きなように人生を設計してもいい』と言われても、ここまでは思いつかなかっただろうというぐらい、今、人生は上手く行っている」と言い切っていることからもうかがえて、やはり一貫してあるのは一読者として作品を愛でる究極のファンメイド(と言ったらかなり失礼だろうけど)ゆえの自由で闊達な気分なのだろうなとあらためて感じる。中でもこの特集のためにミルハウザーやダイベック、オースターらから柴田元幸に向けて寄せられた親密なメッセージがとても素敵なので、書店で手に取ったらまずはここだけでも目を通してみれば、立ち読みするには少し重たい雑誌だから結局はレジ直行となることと思います。
posted by orr_dg at 20:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。