2007年08月11日

武部本一郎展〜紙芝居からSFアートまで〜永遠のヒーロー・ヒロインの世界


武部本一郎展
弥生美術館にて開催中

メカ、異形、そしてコスチュームのヒロイン。やはりこれらを取り込んだ作品が圧倒的に弾けている。柳柊二もそうだけど正統の下地に支えられたスキルによる画の巧さは当たり前のこととして、やはり散文を視覚化する際の妄想する能力が並はずれているのだけれど、それが暴走してしまわないのは原作世界を補完すると言うよりは決定づけてしまう力強さと同時に、読者の想像力の入り込む余地を残す繊細な抽象性を併せ持つバランスが絶妙だからなのだろうな。とは言うものの、偕成社版「ブナ屋敷の怪(名探偵ホームズ全集)」のカバーで苦悶の表情を浮かべて身をよじるように猛犬から逃げる貴婦人なぞは別角度からしたら艶めかしすぎたりもするわけで、多作の内にはこうした暴走なんぞもひっそり忍んでいるのでこの回顧展ではそんなところから突っついてみるのも一興かと。今回展示されていた原画の内でもしも1点のみ入手可能であるならば、これはもう迷わず「戦士ブラク対吸血双生児」を転がるようにお願いしたい!右の娘の靴が片方脱げ落ちている風情とか、もう武部先生ったら、という感じでたまらないのだ。思わずマーケットプレイスで探して文庫を注文してしまったじゃないか。
posted by orr_dg at 03:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | Art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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