2007年04月20日

読み終えた文庫本2冊

4334742394遠野物語
森山 大道
光文社 2007-04-12

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前半の作品頁を過ごしてから後半の語り下ろしを読み、もう一度作品頁に戻って見る。混乱を抱えた旅の最中に残された写真は、とても近くまで行くけれど交わらないささくれた俯瞰と昼夜すら問わない光と影のまぜこぜに昂揚しつつも、抒事が抒情を突き放した冷熱が何だか切ない。ロバート・フランクがアメリカを旅しながら撮った写真も多分そんな感じ。にしても、これだけ遠くに旅して540円なんだからとりあえず乗っとかないと。

4309462871ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド
ブライアン W.オールディス 柳下 毅一郎
河出書房新社 2007-01

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荒涼とした風景にフリークが泣き叫ぶ様はどことなく「蜂工場」(イアン・バンクス)のようで、この灰色のファンタシーは完全に好み。おそらく、このおかしみと哀しみとグロテスクをオミットしたところでようやく映画は成り立ってるんだろうなと思ったので、観ずじまいだった映画はDVDもスルーでいいかな。部分的に転載されたオリジナルのイラストが素晴らしいので視覚的な補完はこちらで充分だし。というか完全版のイラストが見たくて仕方ないので原書を探そうかなと思ったら、高騰してて困った。せっかく映画化されたんだから版権持ってる会社は商売気出してキチンと再発すればいいのにな。
posted by orr_dg at 17:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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