2007年02月04日

フリーダムランド/「フォーガットン」の製作者が監督ですがなにか?


フリーダムランド
オフィシャルサイト

暗闇に埋められた人種差別や幼児虐待/誘拐といった地雷を片っ端から炸裂させながら、両手を血に染めて彷徨うブレンダ(ジュリアン・ムーア)の孤立した魂の道行きを、その残酷で痛切な救済に至るまで容赦ないテンションで描ききった佳作。「SAFE」や「エデンより彼方に」のように、いつの間にか人生の灯りから離れ漂ってしまう時のジュリアン・ムーアはその現実感の希薄さがとても魅力的なのだけれど、今作では現実に抗う非現実をほぼノーメークのまま壮絶に演じて完璧。ロンTの重ね着やポークハットなんかをサラッと着こなしてみせるサミュエル・L・ジャクソンは歳を重ねてもとっぽい雰囲気が消えず、ここでも説教臭くなることなくブレンダの魂を救いのない孤立からせめてもの孤独へと導いてみせる。そのロレンゾ(S・L・ジャクソン)の相棒として彼を支えるボイル役を演じたウィリアム・フォーサイスが「デビルズ・リジェクト」に続いてとても良い。今の彼が漂わせている“立ちつくす過去”とでもいった感情を誰か早いところすくい取ってあげた方がいいと思う。今ならエルロイ作品に完璧にフィットする気がしてならないし、何だかとてももったいない。配給会社に売る気がないのか、あるいは公開されただけでも良しとしなければいけないのか、いずれにしても不幸な扱い(東阪各1の単館上映)には違いがないのだけれど、充実したキャストに添えられたスコアはジェームス・ニュートン・ハワードだしプロダクツに関しては全く間違いがないので、DVDよりは映画館の暗闇に拘るという人には文句なくお薦め。
posted by orr_dg at 18:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | Movie/Memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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