2006年06月11日

「ヘルボーイ:人外魔境」&「シン・シティ:ビッグ・ファット・キル」

4861762995ヘルボーイ:人外魔境
マイク・ミニョーラ 石川 裕人
ジャイブ 2006-05-12

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前作でB.P.R.D.に別れを告げ、自らの運命と向き合うべく文字通り地獄巡りの旅に出たヘルボーイの新たな物語の始まりを告げる新作。とは言うものの丸ごとをプロローグに費やした感があり、これまでのように一話完結のスタイルでないことも手伝ってやや停滞感と歯切れの悪さが目立つ。こちらが新しいリズムに慣れればいいだけの話なのかもしれないが、次作で初めて他のアーティストに作画を任せることといい、ミニョーラのスタンスが変わりつつあることは確かで、彼の中ではワン・オブ・ゼムになっていくのかなあとちょっとばかり気がかりな感じ。

486176307Xシン・シティ:ビッグ・ファット・キル
フランク・ミラー 石川 裕人
ジャイブ 2006-05-23

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映画公開に併せて発売された『ハード・グッドバイ』に続く翻訳新作。とはいうもののこの『ビッグ・ファット・キル』との間には『A DAME TO KILL FOR』という未発売の作品があって、そちらで初めてドワイト・マッカーシーが登場してくるので、そこでのエピソードを知らないと多少かみ合いの悪いシーンがいくつか見受けられる。ただ、主役である殺戮マシーン・ミホの活躍を含め、今作はヴァイオレンスがひたすらにドライヴしていくエピソードなので、前作のスクェアなコマ割から一転した大胆なカットによる大技の展開で、コミックを読む醍醐味という点では前作を上回る。ノワールの匂いをなすりつけた翻訳の妙味も前作に引き続いて素晴らしく、鼻白むことがないのも魅力の一つ。今作については今月発売されるDVDに絡めての発売ということもあるのだろうけれど、できればシリーズ化して未訳の作品も是非発売していただきたい。

アメコミが日本語で読めるのはとても嬉しいんだけど、この2冊を持ってレジに行って「6090円になります」と言われた時は、打ち間違いじゃないの?とお札を出す手が一瞬止まっちゃったよ。刷数や版権料など考えるとやむを得ない価格設定なんだろうけど、好事家以外にはハードル高いよねえ。
posted by orr_dg at 01:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | Animation/Comic | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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