2005年06月16日

レメディオス・バロ/Remedios Varo


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Cazadora de Astros / Catcher of Stars 1956

Webギャラリー

彼女を最初に知ったのは、ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』で口絵に使われていた
「大地のマントを刺繍する」
からで、精緻な筆で不穏な世界の成り立ちを描いたこの絵1枚でいっぺんに虜になってしまった。自ら或いは他者(世界)によって抑圧された感情とその解放を、透徹したリアリズムで精緻に描き込むというのが基本的なスタイルなのだが(かなり乱暴だけど)、錬金術的な機械装置を用いた作品群も幻想の強度が素晴らしく、1999年に伊勢丹美術館などで開催された回顧展では(3回通った)文字通り時の経つのも忘れて見入ってしまったのを思い出す。
関連書籍は現在入手不可なものが多くて恐縮なのだけれど、
・展覧会図録
・『レメディオス・バロ 予期せぬさすらい』ジャネット・A. カプラン/中野恵津子訳 リブロポート
・『アールヴィヴァン』32号「特集 レメディオス・バロ」
・『夢魔のレシピ―眠れぬ夜のための断片集』レメディオス バロ/野中雅代訳 工作舎
などが国内で刊行されていたはず(他にご存知の方がいらっしゃたら教えていただけるとありがたいです)。
今でも前出のピンチョンに加えて、マルケス『百年の孤独』のカバーで「螺旋の回廊」が使われているので、まずはそれだけでもご覧いただければと思う。

posted by orr_dg at 15:51 | Comment(5) | TrackBack(0) | Art | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ。この方、素敵な絵を書く方ですね
幻想的でとても好きです。
どっかでみたことのある絵だな。と思ったら
「夢魔のレシピ」は何回か手に取った事があって、
かなり欲しい本でありました。
Posted by 迷狗屋 at 2005年06月20日 19:01
迷狗屋さん、こんばんわ。
「夢魔のレシピ」は、バロ自身が自作30点を
解説していたりして面白いんですが、
カラーページもない割にはいい値段なので
気持ちにも財布にも余裕がある時でないと
なかなか買えませんよね。
Posted by オア at 2005年06月20日 23:08
そうそう、そうなのです!
折角なので、カラーの写真(?)が載ってるのがよいなあと
思って、手が出せずじまいでした。
WEBで初めてカラーの状態のものを観てやっぱり良いなあと
改めて思いました。
ご本は、上の関連書籍の中でカラーの絵が載っているものはあるのですか?
Posted by 迷狗屋 at 2005年06月21日 02:27
上のWeBギャラリー、
ブックマークに正しいアドレスが入らないので
ウチでもここのページをエントリーさせて頂きますね
2重カキコになってしまってごめんなさい
Posted by 迷狗屋 at 2005年06月21日 02:30
迷狗屋さん、おはようございます。

カラーの図版が一番豊富なのは日本の展覧会の図録だと思います。
探してみましたところ
http://item.furima.rakuten.co.jp/item/42773194/
古書として販売していました。
状態が良ければ、まあまあ妥当な価格かなと思います。
また『レメディオス・バロ 予期せぬさすらい』と、その原書となる
「Remedios Varo: Unexpected Journey」by Janet A. Kaplan
はバイオグラフィーなので、展覧会図録ほどではないものの
かなりのカラー図版が掲載されていますので、ご参考までにどうぞ。
Posted by オア at 2005年06月21日 10:06
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